京都で開催される映像イベントにて、映像作品「セルビアのおとぎ話」(2022年)が上映されることになりました。
キュレーションは、京都場館長であり、元川崎市岡本太郎美術館学芸員の仲野泰生さん。文化人類学的な視点からアートを捉え直す試みとして、仲野さんが選んだ映像作品が、アートハウス「夢」で紹介されます。
日時:2023年6月25日(日)
時間:14:30開場(15:00ご挨拶&上映開始)
場所:「Dreams Art House」京都府南丹市八木町神吉中尾18−4
参加費無料
内容は、以下仲野泰生さんより
映像と人類学は、ほぼ同じ時代に生まれた。
1895年シネマトグラフをリュミエール兄弟が作り、人類学も19世紀後半の進化思想と結びついて展開し、異文化を研究する民族学と結びつき「文化人類学」として呼ばれるようになった。
そしてアートの領域から多元化する世界の描き方として人類学に近づいていく流れがある。
プログラム
1.岡本太郎の「マルセル・モースの肖像」1975年ジャン・ルーシュ撮影
民族学の父と呼ばれるモースについて岡本太郎がアトリエの庭で自作の説明とともにパリ大学の恩師についてフランス語で語る珍しい映像。
2.日比野克彦「100mドローイング.land→sea sea→land」2011年
三宅島の海岸で水に溶けないユポ紙に陸からアーティスト日比野克彦がドローイングで海に向かい、海の中でもドローイングを描く記録映像。
3.古賀亜希子「セルビアのおとぎ噺」2022年
映像作家で写真家の古賀亜希子がセルビアでの体験を元に描き出した映像によるおとぎ噺。
4.セルゲイ・エイゼンシュタイン「メキシコ万歳」エピローグ
1930年撮影/1979年編集
岡本太郎が感動したメキシコの「死者の日」を見事に映像化した。
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