AKIKO KOGA

古賀 亜希子

松澤 宥

松澤宥/MATSUZAWA Yutaka

1922年2月2日午前2時、長野県下諏訪町に生まれる。1946年早稲田大学理工学部建築学科卒業、49年より33年間数学教師として定時制高校に勤務する。1955年ウィスコンシン州立大学にフルブライト交換留学生として渡米し、美の客観的科学的測定法をテーマに研究、1956年にはコロンビア大学大学院にて現代美術および宗教哲学を研究する。1957年日本に帰国、翌1958年に《プサイの世界》と題するペインティングを発表、以後「Ψ(プサイ)」は消滅のひとつ手前を象徴する記号として松澤の作品に時折現れるようになる。1964年6月1日、「オブジェを消せ」という啓示を受け、美術を文章だけで表現する観念芸術を創始したことから、コンセプチュアル・アートの先駆者として位置付けられる。以後世界各地で言葉と朗読を含むパフォーマンスを実施。方眼用紙に手書きした原稿や幟、密教曼荼羅の構造をとった9つの正方形がその作品にはしばしば現れる。1970年現代思潮社・美学校「美術演習」講師となる。1988年、「量子芸術宣言」を刊行。生涯にわたり宇宙の真理を探究し、アートとして提示し続けた。

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